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がん治療を考える総合サイト

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2009-05-15-Fri 22:39:36 │EDIT
がん病巣に集中的に照射できる先端医療の重粒子線がん治療の普及に向けた第一回の公開セミナーが二十一日、川崎市幸区新川崎の慶応大学新川崎タウンキャンパス内のK2ハウスで開かれた。重粒子線がん治療フロンティア研究会の主催で約三十人が来場した。
 東京芸術センターや防衛省庁舎などを手掛けた建築家の村井敬さんが「社会に貢献する建築」をテーマに講演。税金を費やすプロジェクトについてこれまで手掛けた例を示しながら、「納税者にとって”利回り”を得られなければならない。そのためには筋を通して理解を得る必要がある」と述べた。
 粒子線医療支援機構(川崎本社・同市幸区)の平尾泰男社長との対談では、重粒子線施設の構想に絡み「医療は社会のインフラ。消防や警察は採算性を指摘されないが、なぜ医療も同じ目線で見られないのか」と指摘した。
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2009-05-14-Thu 22:39:06 │EDIT
重粒子線がん治療は、炭素イオンを高速に加速して患部に照射し、がん組織を破壊する治療法。病巣へ集中的に届くため、周囲の組織を傷つけず副作用が少ないとされる。
装置が大型で、放射線医学総合研究所(千葉市)や兵庫県立粒子線医療センター(たつの市)など限られた施設でしか治療を受けられないのが課題になっている。
2009-05-13-Wed 22:38:36 │EDIT
進行した結腸直腸(大腸)癌(がん)患者に対する標準的な3剤併用治療に、4種類目の抗癌薬をさらに追加すると、状態が悪化することがオランダの研究で明らかにされ、米医学誌「New England Journal of Medicine」2月5日号に掲載された。
 今回の研究は、直腸結腸癌が身体の他の部位にまで拡大した(転移)患者755人を対象としたもの。ベバシズマブ(商品名:アバスチン)、オキサリプラチン(Eloxatin、日本での商品名:エルプラット)、カペシタビン(ゼローダ)の標準的な3剤併用治療にセツキシマブ(アービタックス)を追加すると有益な効果が得られることが、動物実験のほか2件の小規模ヒト試験で認められたことから実施された。それぞれの薬剤は作用が異なり、カペシタビンとオキサリプラチンは癌細胞を直接死滅させるのに対し、ベバシズマブには細胞分裂を促進する血管内皮増殖因子を阻害する作用がある。
 試験の結果、4剤併用治療を受けた患者の平均生存期間は9.4カ月であったのに対して、3剤治療群の生存期間は10.7カ月であった。また、4剤治療群では薬物有害反応(ADR)が高頻度でみられた。このような結果が出た理由は不明だが、「抗体間に生じる未知の攻撃性によると考えられる」と、報告を行ったオランダ、ラドバウドRadboud大学ナイメーヘンNijmegenメディカルセンター教授のCornelis J.A. Punt博士は述べている。動物実験で副作用が少なかったことも手がかりになり、実験動物で毒性が少ないということは、生物学的効果も少ないのだという。
 この知見から得られる教訓は、癌だけでなく、エイズ、結核など他の疾患の新しい治療にも当てはまると、米ハーバード大学(ボストン)医学部教授のRobert J. Mayer博士はいう。作用の異なる薬剤を追加することは有益であるとの考えが定着しているが、細胞の構成成分間に混乱を生じる可能性もあり、副作用の重複がなくても総合的な作用が必ずしも有益であるとは限らないと同氏は指摘している。
 生きた細胞は複雑な機械のようなものであり、癌治療に新たな薬剤を追加する場合、何が起こるかを予測するのは不可能であるという。「大規模な、多額の費用をかけた臨床試験を行う必要がある。簡単に実施できることではないが、これらの薬剤が利益をもたらすはずだという熱意と期待を持っている」とMayer氏は述べている。
2009-05-12-Tue 22:38:03 │EDIT
更年期症状の治療および骨粗鬆(しょう)症の予防に用いられる合成ステロイド薬tibolone(商品名:Livial、日本国内では未承認)に関する大規模研究が、同剤により乳癌(がん)再発リスクが有意に増大することが判明したことから、早期に中止された。
 tiboloneは米国では市販されていないが、更年期症状の治療薬として90カ国、骨粗鬆症治療薬として55カ国で承認されており、乳癌患者の多くが、癌治療による早期閉経への影響を緩和するために使用している。女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンに似た作用で更年期症状を軽減するが、一部の癌リスクを低減させる作用もあると考えられていた。
 今回の研究では、乳癌手術を受けた女性約3,100人を、tibolone 2.5mg/日投与群またはプラセボ(偽薬)群のいずれかに無作為に割り付けた。研究開始時、被験者は平均52.7歳で、手術後の平均期間は2.7年であった。tibolone投与群1,556人のうち乳癌再発が認められたのは237人(15.2%)であったのに対し、プラセボ群では1,542人中165人(10.7%)であり、tibolone群の再発リスクが40%高いことが判明。また、tibolone群にみられた再発例の70%が致死的な遠隔転移であることもわかった。投薬によるリスク増大が極めて深刻であったことから、この研究は6カ月早く中止された。
 この知見は英医学誌「Lancet Oncology(腫瘍学)」2月号に掲載された。筆頭著者であるオランダ、VU大学メディカルセンター(アムステルダム)のPeter Kenemans教授は「この薬剤は、過去あるいは現在の乳癌患者、乳癌が疑われる女性には処方されるべきではないことを示している」と述べている。
 研究グループは、今回の研究では、乳癌の危険因子(リスクファクター)に関する評価や原発性腫瘍の詳細な分析が実施されておらず、いくつかの限界があったと述べている。また、将来乳癌を発症する集団のプロファイルは、今回の被験者とは異なる可能性があるとも指摘している。タモキシフェンを使用する人は今ほど多くないかもしれず、患者は全身術後補助(アジュバント)療法を受けているかもしれない。それでも「乳癌の既往があり、術後補助療法の必要がないか終了した女性について、tiboloneの安全性を確立する十分なデータがない」との結論に達したという。
 昨年(2008年)夏に発表された米国の研究では、更年期症状の緩和のためにtiboloneを使用する60歳以上の女性が脳卒中を起こすリスクが、プラセボ群の2.2倍であることが判明し、研究が早期に中止されたことが米医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載された。しかし、この研究では同時に、tiboloneを使用する女性において乳癌および結腸(大腸)癌リスクの低下も認められていた。
2009-05-11-Mon 22:37:29 │EDIT
癌(がん)化学療法の前に絶食することで、強い薬剤による細胞毒性副作用(toxic side effects)から患者を保護し、悪性細胞だけを攻撃する効果が得られることが示された。化学療法による副作用は癌治療の大きな障害の一つ。
 研究を行った米南カリフォルニア大学ノリスNorris癌センターのValter D. Longo氏によると、今回の知見は試験管レベル、および酵母とマウスを用いた実験によるもので、ヒトでは再現されていないが有望だという。この知見は米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に3月31日掲載された。
 Longo氏によると、今回の発想はもともとアンチエイジング(抗加齢)という異分野の研究から得たという。正常細胞にはあらゆる危険やストレスから生体を守る「防御モード」があることを突き止めたLongo氏らは、この特質を利用して、化学療法を実施する際に正常細胞と癌細胞とを区別することができないかと考えた。
 飢餓状態を模倣するよう遺伝子操作した酵母において、ストレスに対する防御が得られることが示された。その後、ヒトおよびラットの癌細胞および正常細胞でブドウ糖欠損を誘発したところ、正常細胞は毒性物質から保護され、癌細胞は保護されないことがわかった。
 研究グループは次に、脳腫瘍細胞を注射したマウスを高用量の抗癌薬エトポシドに曝露させ、治療前に48時間および60時間の絶食させたマウスと、絶食させなかったマウスとを比較した。その結果、絶食していないマウスの43%が治療から10日以内に死亡したのに対し、48時間絶食マウスでは死亡は1匹だけだった。また、絶食マウスは治療前に体重が20%減少したが、治療後4日で元の体重に戻ったのに対し、絶食していないマウスは治療後20%の体重減少がみられた。絶食していないマウスにみられた運動障害、体毛の乱れ、姿勢の悪化などの毒性副作用も48時間絶食マウスには認められなかった。
 60時間絶食マウスはさらに高用量の薬剤に曝露させたところ、絶食していないマウスは5日以内に全部死亡したが、絶食マウスには死亡例はなかった。絶食による体重減少は治療後ほぼ回復し、毒性の徴候も認められなかった。Longo氏らは、短期間の絶食により正常細胞が保護され、癌細胞のみ治療することが可能と結論付け、ヒトを対象とする試験を準備しているという。
 別の専門家は、この研究を化学療法の望ましくない副作用を軽減する取り組みとして「理にかなった」もので、極めて興味深く、期待できると述べている。ただし、この方法が誰に対しても有効であるとは限らない点も指摘している。
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