秋田のがん対策を考える「第1回あきたがんフォーラム」が1日、秋田市千秋明徳町のジョイナスであった。他県の事例報告などがあり、県内での条例制定についても話し合われた。
フォーラムでは、中通総合病院の福田光之院長が講演。秋田県のがん死亡率(人口10万人あたりのがんによる死亡者の割合)が全国で最も高いことをあげ、がん死亡率の高さは高齢者の多さと関係しているとした。また、県内には胃がんや大腸がんの患者が多いのに、検診の受診率が低いと指摘。死亡率を下げるため、1次予防推進や検診の受診率向上などが必要とした。
その後、NPO法人「愛媛がんサポートおれんじの会」の松本陽子理事長が、県議が議員連盟を発足して患者会と協力して活動している事例を紹介。NPO法人「がんと共に生きる会」の小椋和之副理事長は、高知県でがん対策推進条例が制定されるまでの取り組みを紹介した。
主催した県がん患者団体連絡協議会「きぼうの虹」の田口良実代表は「県議の方と連携して、患者会として秋田ならではの条例を一緒に考えていきたい」と話した。
PR