北陸がんプロフェッショナル養成プログラムの市民公開講座「みんなで知ろう!今一番 増えているがん~乳がんと前立腺がん~」(北國新聞社主催)は1日、金沢市宝町の金大 医学類十全講堂で開かれた。特別講演したタレント・歌手の泉アキさんは自身の乳がん体 験を振り返り、「くよくよしても人生つまらない。生きている限り笑顔でいてほしい」と 呼び掛けた。
乳がんの手術と再発を経験した泉さんは、がんになったことで夫の桂菊丸さんや友人が いる幸せに気付いたことを紹介。「泣いて暮らすだけが病気じゃない。勇気を持って、自 分の人生を作っていってほしい」と、前向きな気持ちを持ち続ける大切さを説いた。
NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)の松田壽美子事務局長は、マ ンモグラフィー検診で早期発見が可能なことを強調。前立腺がんを経験した群馬県伊勢崎 市の澤浦健さんは、「PSA検査」と呼ばれる簡単な血液検査でがんを発見したことを紹 介し、「早期発見できれば命を救い、家族の悲しみを取り除くことができる」と語った。
県立中央病院の吉野裕司乳腺・内分泌外科長は、手術や薬物、放射線を使った乳がんの 治療法を紹介。前立腺がんについて解説した金大附属病院泌尿器科の北川育秀助教は「前 立腺がんは怖くない。主治医と相談して、適切な治療法を選んでほしい」と話した。
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