県が九州新幹線新鳥栖駅前に、13年春に設置を計画している重粒子線がん治療施設の第3回事業推進委員会が26日、鳥栖市内で開かれ、事業計画案を承認した。初期投資の資金を集める開設支援委員会(委員長、松尾新吾・九州経済連合会会長)が同日付で発足し、寄付・出資などで130億円を集めることになった。
計画では施設の設置に必要な初期投資額を150億円と見込み、資金調達先として県からの補助金20億円▽寄付金90億円▽出資金40億円--と想定した。推進委員会委員長の古川康知事は寄付金について「不可能ではないが、よほど頑張らないといけない。厳しい経済情勢だが、命にかかわることに理解を示してくれる企業はあると思う」と話した。
会合では施設の正式名称を「九州国際重粒子線がん治療センター」(愛称、SAGA HIMAT=サガ ハイマット)と決めた。古川知事は「外国からの患者も来てもらいたいという思いから『国際』という言葉を入れた」と説明した。
また施設を運営する医療法人を、来年1月下旬~2月上旬をめどに設立することを決めた。
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