[シカゴ 8日 ロイター] 武田薬品工業(4502.T: 株価, ニュース, レポート)の研究者は8日、開発中のがん治療薬「MLN4924」について、マウスでの実験で腫瘍の増殖を抑制することが示されたとし、初期の臨床実験に移行したことを明らかにした。
MLN4924は武田の子会社である米ミレニアム・ファーマシューティカルズMLNM.Oが開発中で、同社研究者は科学雑誌ネイチャーに掲載された論文で同薬について、マウスに移植されたヒトの肺組織でがん細胞の増殖を抑制する結果が示されたと報告した。
この研究を率いたミレニアムの研究者テレサ・ソーシー氏は電話インタビューで、マウスを用いて複数の種類の腫瘍について実験した結果、少なくとも腫瘍増殖の抑制がみられ、一部のケースでは縮小が確認されたと述べた。
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