夢のがん治療装置がすぐそこに-。神奈川県は最先端のがん治療装置「重粒子線治療装置」の平成26年度中の導入を目指している。
同装置は、従来の放射線治療では困難だった体内深部のがんに有効で副作用も少なく、開腹もしないため体への負担が少ないとされるがん治療の“救世主”。前立腺がんや頭頚部(とうけいぶ)がん、骨肉腫などに苦しむ約2400人の患者への適応が期待される。
同装置はすでに千葉県の放射線医学総合研究所(放医研)や兵庫県立粒子線医療センターで導入されており、群馬大学(群馬県)も設置を急いでいる。県は全国4番目の導入を目指している。
"ただ、保険診療の対象外であるため、患者の自己負担は約300万円と高額。県は国に保険適用を働きかけるとともに、兵庫県などにならい、無利子貸し付けなども検討している。
また、放射線治療医や医学物理士など装置の稼働や運用などに必要な専門職も不足しているが、県はすでに放医研と包括協定を締結、人材育成や技術的支援などで連携強化を図っていく構えだ。
県立がんセンターでは、再整備で、手術室を現行の倍の12室とするほか、外来化学療法も現行の倍以上の50床とするなど、体制を大幅に強化する。
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